御成門プログラマーの技術日記

Microsoft AzureやAngularなどの技術情報を発信します

【Azure Backup】MARSエージェントで「resource not provisioned in service stamp」エラーが発生した場合の解決方法

ある日、Microsoft Azure Recovery Services(MARS)エージェントを使ったバックアップが動かなくなった。
発生したエラーメッセージで検索しても情報がほとんどなかったので解決方法を共有します。

発生した現象

バックアップのジョブが一切発生していない状態

バックアップジョブはある日を境に一切動いていなかった。
失敗のジョブが発生しているわけではないのでAzure Backupの通知機能が動かないので注意。

バックアップを行っているサーバーでエージェントの画面を開くと下記のエラー

何も情報が表示されない... f:id:tt-suzukiit:20200124181525p:plain

resource not provisioned in service stamp

PowershellでMSOnlineBackupコマンドを実行しても同様のエラーになる
PS C:\Windows\system32> get-obpolicy
get-obpolicy : The current operation failed due to an internal service error "Resource not provisioned in service s
". Please retry the operation after some time. If the issue persists, please contact Microsoft support.
発生場所 行:1 文字:1
+ get-obpolicy
+ ~~~~~~~~~~~~
    + CategoryInfo          : NotSpecified: (:) [Get-OBPolicy], DlsException
    + FullyQualifiedErrorId : ResourceNotYetProvisioned,Microsoft.Internal.CloudBackup.Commands.GetCBPolicyCommand

原因と解決方法

原因はバックアップ対象マシンのコンピューター名が変わったことが要因

Azure BackupのMARSエージェントは初回設定時からバックアップ対象マシンのコンピュータ名を変えてしまうとうまく動作しないらしく、「Resource not provisioned in service stamp」エラーはコンピュータ名を変えてしまったときに発生する事象のようです。

エラーが発生したマシンをしらべてみたところ、 うまく動作しなくなった日からコンピュータ名が変更されていることがわかったのでこれが原因だと断定しました。

解決方法

解決方法は2通りある。

  1. コンピュータ名を戻す
  2. 新しいコンピュータ名でAzure Backupに再登録する

私は再登録パターンで対応したところ、
うまく動きました。